2014年2月1日土曜日

麦酒工房物語(4)

麦酒工房物語 
           語り・能村夏丘

   4

 阿佐谷麦酒道場という店名に込めたのは、ここでビール造りを学べる場所にしたいという思いでした。2013年1月から数名のクルーとの醸造を試みました。しかし問題が起きました。数名が醸造するということは、一人あたりの実践回数は数分の一に減ってしまうということ。残念ながら、月に一、二回では身につきませんでした。「同時に何人も」は無理があったのです。
 そこで途中から方針転換し、特に熱心なクルーから順番に、週に二、三度と集中して回数確保することにしました。
 その一番目が藤川で、夏季期間中は栁井醸造長を支えたのち、高円寺麦酒工房店長を経ていま新店立ち上げに挑もうとしています。
 二番目の今井は、阿佐谷で基本を覚え、現在荻窪ビール工房の店長です。先輩醸造家のレシピを受け継ぎつつ、荻窪でのオリジナルレシピを目指して醸造の日々です。
 そして2014年1月より、三番目の住山が学び始めました。阿佐谷副店長として、栁井醸造長と二人で阿佐谷のビールを造ってまいります。
 2014年2月より、店名を「阿佐谷ビール工房」へとリニューアルいたしました。それはこういった背景に加え、店内システムやメニューの一新が重なったのを機に、ビールをより分かりやすく身近に、そして何よりお客さんへ自家製のビールを飲んでいただきたいという思いからです。
 これからも手探りは続くかも知れませんが、地域のためのビール造りを永遠に続けられたら、これ以上の歓びはありません。阿佐谷ビール工房を、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
         つづく   
(前回までの物語はこちらこちら