2017年2月14日火曜日

狭山産の産直野菜

  2014年冬のうち2週間を、オレゴン州ポートランドで過ごしました。
ポートランドは、全米一"街のビール屋さん"が多い街。
過ごした目的は「ポートランドの住民になって、クラフトビールのある生活を暮らしてみる」でした。

けれど今回はビールの話ではありません。

暮らしの中、近所のそこかしこで Farmer's Market という市が頻繁に開催されていました。
Urban Growth Boundary (都市成長限界線) が法律で決められていて、これより外側は開発してはいけないそうです。
それで農業が守られていました。
その外側から農家さんみずから売りに来るのがマーケットです。

  ☆  ☆  ☆

  高円寺麦酒工房を営むなかで自然と地産地消に関心が深まりました。まずは最も近い地元・杉並の野菜を求めました。しかし杉並野菜は収穫量がたいへん少なく、ほとんど流通しません。晴れたら畑の前の小屋にときどき野菜が並んだと思ったら、どこからともなく住民がわぁっと集まってきて、あっという間に売り切れてしまう。農協の直売所ならある程度は揃いますが、そこも住民の方々が行列してやっと買うような感じです。私が行って買えなくはないですけども、お店で必要な量はかなりになるので、全部買い占めるようなことになってしまう。それは良くないような気がして、杉並の次に近い生産地を探し始めました。

練馬区は杉並区より豊かですが、それでも店用に仕入れるには足りません。
武蔵野市、三鷹市もそう。西東京市。東久留米市、東村山市、とだんだん西へ遠のいていきます。

そんなふうに野菜調達で悩んでいたとき、義父が教えてくれたのが、狭山の堀兼という地域でした。車で行ってみると辺り一面見渡す畑、畑・・。
訊くと市場にもどんどん出荷しているそうです。
これなら大丈夫!うちの4つのビール工房の分なんて全く問題なさそうです。
しかしひとつ気になったのが、杉並区民や中野区民が、狭山の野菜をいただくことが地産地消と呼べるのだろうか・・。

そこにポートランドを想い出しました。
Urban Growth Boundary。検索して地図を見つけ、当時滞在した家から境界線までの距離を測ると、だいたい7〜12マイル(≒11〜20km)だった。これより外側に農地があって、農家さんが売りに来ていたんだーー。

この距離は、農家さんが、朝収穫した野菜を、自らマーケットへ売りに来て、日帰りで帰る、のに無理のない距離なのだそうです。
またダウンタウン(中心地)に住む人々が、土を求めて行ける距離なのだそうです。
ポートランドに移住する人の中には、サンフランシスコやロサンゼルスなど巨大都市からも多いそう。
そこになにか人が人として幸せに暮らすのに調度良い規模というもののひとつの答えがあるんだと感じました。
振り返って東京に重ねると、20kmどころではない、どこまで行っても関東一円すみずみまで開発されています。
しかしポートランドと同じくらいの距離感に東京でも産地があるなら、ポートランドに習えば、地産地消なんです。杉並区から半径20kmの円を描いてみました。するとなんと!堀兼が重なったのです。

ポートランドから教わったこと。
都市に住む人々にとって、地産地消とは何か。LOCAL食材とは何か。
私達にとってのLOCAL食材としてーー。胸を張って狭山野菜を産直で仕入れ始めました。

  ☆  ☆  ☆

この話には続きがあって、
いま「所沢野菜」も仕入開拓中です。
というのは2016年初に新宿区へ出店したことで、消費地と生産地の距離が、少し遠ざかってしまったのです。まぁ、どうしても20km以内でなきゃ絶対ダメというような事ではないですけど、心に引っかかっていました。そうしたら同年末に所沢市へ出店したのを機に、所沢の農家さんと知り合うようになりました。所沢は狭山より東京に近いんです。所沢市にも古くは江戸時代から開墾された「三富(さんとめ)」ほか豊かな農地が広がっていたのですーー。

これからも、所沢狭山を中心に、素敵な農家さん、豊かな産地から、旬で美味しい野菜を、それに合った調理方法で、皆さんにお届けできるよう頑張っていきます。
ありがとうございます。

▼さんとめについて

▼写真はポートランドで立ち寄ったマーケットより


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株式会社麦酒企画
代表取締役 能村 夏丘
Mobile: 070-5585-7401

【萩山事務所】※2016年8月移転しました。
TEL: 042-313-0251   FAX: 042-313-0255
東京都東村山市萩山町3-5-1  〒189-0012

2016年11月23日水曜日

所沢西武ビール工房OPEN

本日おかげさまで、所沢西武ビール工房がオープンしました。

今回ご縁があって、この所沢の地・西武百貨店所沢店1F正面に出店させていただくこととなりました。
ビール工房としては、これまでの路面店舗ではなく、商業施設内の店舗です。

街のビール屋さんになりたい。
この想いを突き詰めていくなかで、今の私達のひとつの答えです。

杉並からはじまった麦酒工房が、どうして埼玉県にしたのか、お話させてください。

 ☆ ☆ ☆
現在、すべての店舗で採れたての産直野菜を提供できるように調達を進めており、その主要な産地はこの界隈。埼玉狭山を中心に、所沢・入間・日高・鶴ヶ島です。

産直野菜はすべて私や料理長が畑まで行き、農家さんと会話を重ねながら、思いのこもった旬の野菜を仕入れ続けていますが、その最初のきっかけは2014年秋。所沢市に住む義父へ、川越芋を教えてもらった事が始まりでした。

以降、農家さん同士の紹介や、時には自ら探し歩いて、二年経った現在では所沢〜狭山広域から仕入れられるようになってきました。

埼玉は東京の隣にありながらも、全国でも有数の農作地でもあり、たとえば今の時期は里芋やホウレン草が旬で美味しく、産直でたくさん仕入れています。

もう一つ、2016年2月に高田馬場店がオープンしたこと、7月に当社事務所が荻窪、阿佐谷を経て萩山に移ったことも大きな転機となりました。萩山事務所は、西武多摩湖線・拝島線萩山駅や西武新宿線久米川駅を最寄りとし、所沢駅まではほんの2駅の距離なんです。
それに私個人的には、妻が産まれ育った所沢市は、私の第二の故郷です。
そして現在、西武線沿いには麦酒企画の社員やクルーがたくさん住んでいます。

 ☆ ☆ ☆
西武百貨店は、地元の方々にとっても所沢のシンボルとしてとても馴染み深い場所だと何度も耳にしました。

本日さっそく地元のお客さんから「所沢に来てくれて嬉しい」と言っていただきました。とっても嬉しい言葉でした。
これから所沢においても、街のビール屋さんになれるよう、一同励んでまいります。

師走まであと僅かになりました。東京では初雪が見られそうなほど寒くなってきましたが、体調に気をつけつつ、
ビールが一層美味しく感じられる忘年会まで、2016年を締めくくってゆきましょう!

2016年11月23日 所沢にて 能村夏丘

2016年8月13日土曜日

十代のクルー達。

こんばんは。
立て続けに嬉しい出来事がありました。

中野ビール工房の大家さん、いつも僕達をうんと応援してくれてるのですが、
なんと息子さんがアルバイトしたいと!! 大学1年生、最初の夏休み。
親父さん(=大家さん)が社長のところなら安心して預けられるからと言ってくださいました(泣)。

また西荻ビール工房にいつも来てくださるお客様、
今日家族三人でお越しになり、高校生のお子さんがアルバイトしたいと!!
ご両親がおっしゃるには、娘の最初のアルバイトにぜひビール工房を、と(泣)。

街のビール屋になりたい。酒場ではない。妊婦さんからご家族からお年寄りまで。街の人々に必要とされたい。
日ましに強まる想いに沿うように、とっても身近な大家さんや、お客さんが、大切なご子息を預けてくださった。こんなに嬉しく、街のビール屋として誇らしいことはありません。

未成年のクルーがビール屋でお客様をおもてなしします。法令遵守しながらきっと一所懸命におもてなしして参ります。どうか見守ってやってください。お客様の笑顔に、働く喜びと感動を得られますように。

当社はけっこうな社会人経験者から学生さんまで幅広い顔ぶれだなと常々思っていましたが、これまでビール好き!の集まる会社だったところへ今回の企業姿勢を評価してくださっての出来事に、襟を正す思いです。社員一同、これからももっと街のビール屋になれるよう、いっそう精進してまいります。

感謝。

株式会社麦酒企画
代表取締役 能村夏丘

2015年11月6日金曜日

初仕込から5年

こんにちは、能村夏丘です。
社内では風邪が流行っています、皆様大丈夫でしょうか。
旬の食べ物を戴き、体力つけて参りましょう!
・・・おっと、出来たてのビールも忘れずに。

5年前の今日は、高円寺麦酒工房での初仕込を目前に控え、緊張の日々を過ごしておりました。
http://koenjibeer.seesaa.net/archives/201011-1.html
あれから月日が流れ、現在は10名の醸造家が育つまでになりました。
さらにこれから初仕込を迎えるだろう社員も数名おります。いくつになってもこの緊張と感動を忘れずにいたいです。

 ☆ ☆ ☆

夏を振り返ります。

西荻ビール工房は、初めての夏がいきなり大盛況となり、幾度もビール不足のピンチに陥りましたが、近隣店舗からの応援ゲストビールを分けてもらい、乗り切りました。

荻窪ビール工房も9月1日に2周年を迎えることが出来ました。2代目店長が奮闘、昨年に負けず劣らず美味しいビールをお出しできました。

阿佐谷ビール工房は店長と副店長がメニューを熟考し、野菜中心の食べ飲み放題制に大リニューアル。高い支持をいただき、またビール製造量は過去最高・冬季の4倍にものぼる量を造ってまいりました。

高円寺麦酒工房は過去最多のビール種類を展開し、また店長みずから提案実行したオープン後初めてのフード全面リニューアルを果たしました。

中野ビール工房は最小の工房ながらも2代目店長が昨年を上回る量のビールを造ってまいりました。毎日のようにご来店になる常連さんにも常に新しいビールをご提供できました。

さらに店長交代後の元店長や、先輩社員たち、内勤社員や本部社員は、各店舗を縁の下で支える役割として活躍し始めました。

ビール醸造については、醸造体制もっと高品質に。
醸造開発部と、醸造管理部が新設されました。
より密な管理体制を。そして、たとえば
ブロンドはブロンドらしく。ホワイトはホワイトらしく。
そして美味しいのは当たり前です。もっと完成度を高めてまいります。

 ☆ ☆ ☆

9月末には、初の国産麦が手に入りました。
北海道石狩産の小麦と大麦です。大麦についてはなんと契約栽培です!
これが届くのに合わせて事務所も引っ越しました。
内勤社員も、倉庫番をしながらの業務です。
麦に囲まれての仕事は幸せ!

これに合わせて、この秋には、料理部と有志社員主導による「収穫祭」を実施しました。
各社員の故郷や、ゆかりの地から、連日野菜が届き、お客さんにご提供させていただきました。
日本の広さと、豊かさと。
東京にいると気づかないことがある。
スーパーや八百屋に並んでいるものしか知りませんでした。

そして社員たちの故郷や人生に想いをはせました。
もっと社員たちを好きになりました。

 ☆ ☆ ☆

10月からは醸造開発部長とロンドンへ行ったり、役員でニュージーランドへ行ったりと、原料調達に飛び回っていました。
冬は知恵を知識を蓄える季節です。
現在36人、みなひと夏を越えてひとまわり成長しました。
夏を乗り越えての大きな自信を得ました。

この冬は正社員登用3人が決定しています。
もっとおいしいビールへ料理へ。
もっと魅力的なビールへ店へ料理へひとへ。
もっと僕達らしいビールへ。

そして、高田馬場への出店が決まりました。
http://tabababeer.blogspot.jp/
既に店造りが始まっています。
自家製ビールと自家製コーヒーの店をつくります。
プロジェクトリーダー藤川も、私自身も、学生時代お世話になった街。

東京は広い。好きな街ばかりです。
街によって求められるものは違います。
街に必要とされるビール屋になりたい。
高田馬場ビール工房、どうぞお楽しみに!



2015年7月24日金曜日

昨夜の一杯!

社員と一杯やる予定が延期になってしまい、ひとりビール。
ブルームーン樽詰、日本で初めて飲みました。
美味しい! ベルジャンホワイトなのに全然劣化していない。それどころかフレッシュ感もある。技術力さすがだなァ!

2015年7月22日水曜日

今日の一杯!

荻窪ビール工房LBA
本日一番の出来立て。
だいぶ麦感つよめ飲みごたえあります。
増井くんの注ぎが見事!

今日の一杯!

これ全部コンビニです。
なんて豊かなんでしょう!
今を生きていて幸せです。